Amazon物販を始めて、もうそろそろ1年が経過します。
転売はもちろん、問屋からの仕入れ、メーカー直取引など、一通り色々とやってみました。

なので、それなりにAmazon物販について語れるくらいにはなってきました。

そこで、Amazon転売をこれから始めてみようか?考えている人のために、嘘のない実態を書いています。

よく転売は再現性が高いとか言われますが、実際はどうなのか?
資金がないと始められないのか?

いろんなことが気になると思いますので、Amazon転売の実態が気になる方は記事を参考にしてみてください。

Amazon転売では法的なリスクを考慮する必要がある

この記事を読んでいる方で、既にAmazonで販売をしている人なら、当たり前だと感じるでしょうが、Amazonの転売においては、法的なリスクを考えておかないと痛い目を見ます。

特に、転売を行う際には商標権などの法的な制約に注意を払う必要があり、未承認販売や違法な取引が原因で訴訟問題に巻き込まれる可能性もあります。

特に知的財産権を侵害する可能性のある商品を転売すると、下手をすれば訴訟問題に巻き込まれるリスクだってあります。

Amazonは知的財産権の保護に力を入れており、違法な取引は厳しく取り締まられることがあります。

実際にオレも、家電製品の転売や海外の製品で知らずにAmazon出品したところ、「知的財産権を侵害」という形でAmazonから警告がきました。

警告が来ると、もうその商品を出品することが出来ないので、当然ながら出品を取り消して返送されることになります。

メルカリやYahooオークションなどで売れなければ、在庫です。。

ですので、Amazonで転売するなら具体的には以下の点に注意することが重要です。

ブランド品や有名な商品の転売には特に注意

ブランド品は知的財産権の保護が強力であり、メーカーやブランドが非公式の販売を制限している場合がよくあります。
そもそも、出品することさえ出来なければ、仕入れることも出来ないのでまだ良いですが、出品することは出来てしまうケースが多いので、その場合は知的財産権の侵害でAmazonから警告がきます。

なぜそこまでAmazonからの警告が怖いのかと言えば、違法な取引を行うとアカウントが停止される可能性が出てくるからです。

最近ではアカウントヘルスというステータスが登場したことにより、アカウントの状態を把握しやすくなりました。

Amazonのアカウントが停止してしまうことは、ビジネスを続ける上では命取りです。
確実に健全な状態を保ちたいものですね。

ですので、Amazon転売ではアカウント停止リスクとの戦いということになります。

Amazonのポリシーを遵守することは絶対のルールである

何度も繰り返し言いますが、Amazon販売をするにあたっては、Amazonが定めるルールを遵守しなければなりません。

この点を知らずに販売してしまうと、有無を言わさずアカウント停止を喰らってしまうかもしれません。

転売の場合は、販売する許可を得ていないのに出品できてしまうので、知的財産権の侵害は本当に気をつけなければなりません。

実際にAmazonのポリシーとして、以下のように明文されています。

Amazonで販売する商品は、正規品でなければなりません。偽造品の販売は厳しく禁止されています。このポリシーを遵守しない場合は、出品権限の取り消し、売上金の支払い留保やAmazonで保有している在庫が廃棄される場合があります。

Amazon偽造品の取り組み

Amazonは違法な取引やポリシー違反を本当に厳しく取り締まっています。
オレもこれを知らずに商品を出品してしまい、有無を言わさず商品の在庫を破棄されました。

商品を問屋さんから仕入れて販売していたので、偽造品と言われることに腹が立ちましたが、販売する権利を得ていないので、Amazonのポリシーに逆らうことはできません。

ですので、Amazonセラーセントラルを通じてポリシーや規制をよく理解し、遵守することが本当に重要です。

知的財産権を侵さないための商標登録を確認する方法

ここまで、何度もしつこくポリシー違反について書いてきましたが、それほど大事なことだからです。
知的財産権を侵さないためには、販売したい商品が事前に商標登録されていないかを確認することです。

やり方は簡単です。

特許情報のプラットフォームである「J-PlatPat」のサイトを使いましょう。

以下、サイトのトップページですが、商標の欄にチェックを付けてメーカー名やブランド名を入力して検索してください。

検索結果で、ブランド名やメーカー名などが出てくる場合は、許可なく販売することはできません。

もしも、メーカーから通報されたりした場合は、有無を言わさず出品を取り下げなければなりません。

そうすると、Amazonからの評価は落ちますし、メンタル的にも良くないです。

転売は儲かる儲かると、情報配信している方は多いですが、Amazon販売では簡単に知的財産権を侵していくことにも繋がるので、結構気をつけないとダメですね。

あくまでもオレの経験ですが、海外メーカーの製品なんかは要注意です。
日本の正規代理店から、出品取り消しの要請が来ることが多いです。

この辺りは、転売に取り組んでみないと伝えるのが難しいですが、とにかく安易に販売できないメーカーが多いです。

ぶっちゃけ大手メーカーの製品を転売すれば、簡単に売れます。
本当に素晴らしい製品を作ってますから。

しかしながら、転売対策を行なっているメーカーはそれなりに多いので、転売を中心にAmazonに取り組みたい方は事前に知っておいたほうがいいですね。

大手ショッピングモールに要注意!リサーチ時に正規品の確認を怠らない

転売する場合、商品を仕入れる際に正規品であることを確認しなければなりません。
いや、そんなの当たり前だろって思いますよね?

転売すること自体には違法性はありません。
ですが、ネットショップで仕入れを行う場合は特に注意が必要です。

その理由として、偽物を購入して販売しまう場合があるからです。

転売に取り組む方であれば、おそらく100%誰もが利用するであろう「楽天」「Yahooショッピング」「Q10」などは要注意です。

理由は単純明快、余裕で偽物が販売されているからです。

もし、このことを知らずに購入していたら一発でアウトです!

事例としましては、某有名メーカーの化粧品ですとか、家電製品ですとか、驚くほど安い価格で販売されているのを発見できます。

化粧品や家電など、Amazonで非常によく売れる商材ですから、スゲー利益商品を発見!!って舞い上がってしまったらアウトです。

相場から比べて異常に安い商品を見つけたら、普通に偽物を疑ってください。

その会社のレビューをきっちり確認してください。

異常なくらい短期間で良いレビューが集まっていたり、逆にレビューが全くなかったりしますので。

偽物を転売することは、普通に犯罪行為にあたります。
知らなかったでは、到底済まされるものではありません。

ネットショップで転売の仕入れを行う場合は、100%正規品であることが絶対条件です。
仕入れ先の信頼性を確認することで、法的リスクを回避できます。

Amazonの転売市場は競争が激化しすぎ!

Amazon販売に取り組んできて感じることは、とにかく競争の激化、激化、激化!!
人気商品の価格競争や販売数を確保することが難しいことは、オレも悩みの種です。

仕入れ時には利益が出ると思った商品でも、販売する頃にはライバルセラーが増加して、ほとんど利益が出ないことは日常茶飯事。

ですので、Amazon物販に取り組む方は、以下のような点で工夫していくことが大切です。

FBA活用必須と価格調整

はっきり言って、今からAmazonで初心者が転売で利益を出していくためには、FBA販売が必須だと思います。

FBA販売って何それ?という方のために、簡単に説明すると以下のようになります。

美女

AmazonのFBA(Fulfillment by Amazon)販売について教えてよ

オレ

簡単に言えば,Amazonセラーが商品の発送や顧客サポートをAmazonに頼む販売方法のことだよ。月額5000円くらいで利用できるよ

美女

自分で保管と梱包発送をしなくていいのね!お客さんのサポートを自分でやらなくてもいいのは、楽ちん!

オレ

物販は発送の手間がかかるのが難点だし、カスタマーサポートをするのは骨が折れる。そこを補ってくれるサービスだから、かなり時短になるよ。

美女

メリットはそれだけ?月額5000円くらい払って他にメリットはないの?

オレ

自分の販売する商品にPrimeマークが付くよ。たくさんの人に信頼されやすいし、実際にAmazon側も優先的にFBA商品を販売してくれるよ

実際に、Amazonで商品を販売するために重要なのが「カートを獲得する」ということです。

カートを獲得というのは、Amazonの商品ページで「カートに入れる」という権利を獲得している状態です。

カート獲得している状態

カートを獲得するのは、初心者の頃は簡単ではありません。

Amazonはお客さんファーストの会社ですから、とにかくPrimeマークがついている商品を優先します。
送料無料ですし、発送が早いことがAmazon最大の魅力ですからね。

ですので、これからAmazon転売に取り組む場合はFBA販売は必須と言っても、言い過ぎではないと思います。

競争激化に伴う価格の下落は避けられない

Amazon転売は本当に競争が激化しています。
同じ商品に対して、セラーが何十人にもなると、必ずと言って良いほど価格が大暴落します。

仕入れ時には利益率20%だったはずの商品が、実際に販売すると利益率5%になってしまう。
こんなことは日常茶飯事です。

なので、Amazon転売を行うにあたっても、ライバルと同じことをしていては長い目で稼げないです。
Amazon転売においては、価格の下落は避けられないので、大暴落した場合はいさぎよく損切りするしかありません。

では、どうすればAmazon転売市場で生きていけるか?

Amazon転売においては、ニッチ市場の探求が大切です。
特に重要なのは、他のセラーに真似されにくい仕入れ先の開拓ですね
ライバルの少ない仕入れ先を開拓できれば、競争を避けることができます。

とはいえ、競合の少ない特定のカテゴリや商品を扱う仕入れ先は、なかなか見つけられないです。
ですので、競合が多くても売れまくる商品を扱うのもオススメです。

Amazonでは、月に数百個とか売れる商品もざらにあります。
なので、そういう商品を扱えば、自分にカートが回ってくればすぐに売れていくのでリスクは少ないですね。

Keepaを使用した商品の仕入れ判断がとても難しい

Amazonで転売を行うにあたって、仕入れ判断を行うためにKeepaと呼ばれるツールを使う人が多いです。

Keepaとは、Amazonの仕入れ判断ができるオンラインツールです。
商品の売れ行きや、これまでの価格の推移やセラーの動きなどをグラフで表示してくれます。
Google Chromeの拡張機能として追加すれば、Amazonの商品ページで直接情報を取得できます。
初心者にも使いやすいので、効率的な仕入れに役立つのでもはや必須のツールです。

実際の画像はこんな感じ

Keepaのグラフ

初めて見た人は、なんじゃこれ?ってなりますね。
ただ慣れてくると、数秒程度でほとんどのことは分かりますね。
ちなみに上記のグラフの商品に関しては、価格下落があった時期は気になりますが、もし利益が出る商品なら100%買います。

かなり売れまくっている商品です。

実際に数秒程度で、いろんな情報を判断できるのですが、
実際に販売してみないと、自分が売れるかどうかは不確定要素が多いです。

特に、Amazonのアカウントを開設したばかりの初心者は、まぁびっくりするほど自分にカートが回ってきません。

ライバルセラーの強さも考慮して仕入れないと、びっくりするほど売れないので要注意です。

なので、Amazon転売を副業にしようとしている方はしっかり意識しておいてくださいね。
Keepaを使用すれば誰でも儲かると教える人は多いですが、実際には楽勝ではないです。
何度も販売してみないと、身につかない感覚というものがあります。

資金管理が思ったよりも難しい

Amazon物販を始める人の多くは、クレジットカードで商品を仕入れると思います。
実際、オレもクレジットカードメインで仕入れます。

ですが、クレジットカードで商品を購入すると、支払い日までに資金回収がうまくいかない場合がよくあります。

物販はキャッシュフローの管理が最も重要な仕事だと感じています。
なぜならビジネスを続けていくために、資金の回収が何よりも大事だからですね。

資金回収が遅れるのは最もピンチですし、相当ヤバイことなのですが、それ以外にも難しい点があります。
それは利益の再投資です。

リサーチに慣れてきて、どんどん仕入れる商品が増えてくると、販売して得た利益を次の仕入れに回していきます。

そうすると、どんどん在庫量が膨らんできて、一向にお金が増えている感覚が得られないことです。
つい、気が大きくなって商品を仕入れ過ぎてしまうことも起こりえます。

そうなると、当然キャッシュフローの流れが悪くなって、いつも支払いに追われるパターンになります。

一向にお金が増えている気がしないパターンを回避するには、仕入れ額を固定することですね。
そして、資金を回収して利益が残ったら、また同じ額を仕入れる。

これを繰り返せば、理論的には利益が出ていることを実感できます。

ところが実際には仕入れ量が増えていく人が多いと思います。
なので、自分が満足できる利益が出るまでは再投資するパターンでいいのかとも思います。

リサーチと販売を続けられない

Amazonの転売ビジネスを続けるにあたって、リサーチが命です。
店舗仕入れ、ネットショップでの仕入れ、どちらの方法で行うにしても、リサーチが命です。

初めの頃は、意気揚々と取り組んでいるリサーチも、回数を重ねれば飽きてきます。
単純作業はけっこう苦痛なものです。

100%利益が出るのであれば、誰だってやる気はMAXになるでしょうが、Amazon転売は実際には赤字になる商品も普通に出てきます。

赤字は脳にとても大きなダメージを与えます。利益率20%の黒字よりも、20%の赤字の方が遥かに印象が大きいです。

仕入れた商品の赤字販売が続くと、リスクが高いと感じて物販が本当に辛くなります。
モチベーションが下がると、リサーチ量も減りますし、悪循環になります。

また、転売以外のオンラインビジネスをやってみたいと、悩みが出ることもあります。
あれこれ手を出しても、結局どれも芽が出ないという悪循環に陥らないように意識しないとダメですね。

物販は自分の資金を活用するので、過度に焦らず、慎重な判断と試行錯誤を行いながら、自身のビジネスに向き合い、成長を遂げていくことが重要です。

胸を張って人に言えない部分がある

転売することで生活していると、堂々と胸を張って言えるでしょうか?

転売に関して、あまり良いイメージを持っている人は少ないと思います。
実際、チケットの転売なんかは法律で禁止されていたりしますしね。

いわゆる転売ヤーのイメージが強く、小賢しい奴らという印象を多くの人が持っていそうな気はします。

転売は商品を安く買って、高く売るという商売の基本ですが、社会人として真っ当な生き方をしている印象は与えられないですね。

なので本業というよりは、副業で軽く取り組んでいる人が多いのではないかと思います。

また、転売をよく思っていないメーカーも増えているはずなので、一生続けられるビジネスモデルかどうかも疑わしいところです。

仮に、Amazonで転売の全面禁止ということになったら、その瞬間に崩壊するビジネスモデルの一面もあります。

今後もAmazon販売を続けていきたいか?

さて、ここまで散々Amazon転売に関してリスクとなる話をしてきました。
実際のところ、オレも転売は今でもやっています。

ただ、転売をメインにしたAmazon販売を続けていくつもりはないです。
やはり、メーカーとの取引を中心にしたいところです。

または、自分でオリジナル商品を販売して利益を安定化させたいと願うところです。

Amazon物販に関しては、取り組む時間が少なくてもOKなのが最大の魅力です。
1日1時間もあれば、充分作業がこと足りるので、今後も続けていくのは間違いないです。

物販を続けながらも、他のビジネスにも取り組んで収入の柱を強化していきたいと思います。